執筆者 山下 弘
ツルラン 奄美の野生ラン 花姿はツルをイメージ 常緑広葉樹林下の林床に生える地生ラン。偽球茎は球状。葉は3~6枚つき、狭長楕円形、長さ40~50㎝。花茎は高さ50~80㎝。花弁は長さ15㎜で白色、唇弁中央は紅色または黄色。本種は花がオナガエビネなどともに盛夏期に咲くので夏エビネとも呼ばれている。和名は花姿がツルをイメージさせることから名付けられた。 奄美の野生ラン スライドショー アカバシュスラン2017年3月12日 アキザキナギラン2017年3月12日 アコウネッタイラン2017年3月12日 アワムヨウラン2017年3月12日...
執筆者 山下 弘
トクサラン 奄美の野生ラン エビネ属に近緑のラン 暖温帯~亜熱帯の林床に生えるやや大型の地生ラン。茎は高さ約25㎝、幅は約4㎝。茎の下方の節から花茎をだし、10数個の花をつける。花は淡黄緑色、幅約3㎝。唇弁は3中裂し、側裂片は立ち上げる。和名のトクサランは節のある緑色の茎の林立したありさまを、シダ植物のトクサに見立てたもの。エビネ属に近緑なランである。 奄美の野生ラン スライドショー アカバシュスラン2017年3月12日 アキザキナギラン2017年3月12日 アコウネッタイラン2017年3月12日...
執筆者 山下 弘
ナゴラン 奄美の野生ラン 芳香を放つ着生ラン 暖温帯の常緑広葉樹林内の樹幹や岩上に生えるラン。茎は短く、節間つまり2~6葉を2列につける。葉は厚い肉質で長さ8~15㎝。花茎は長さ5~15㎝で、やや黄色みを帯びた径約3㎝の色白花を10個前後つける。本種はフウラン同様、着生ランの中で最もよく栽培されているランであるが、ほとんどの自生地が絶滅寸前である。 奄美の野生ラン スライドショー アカバシュスラン2017年3月12日 アキザキナギラン2017年3月12日 アコウネッタイラン2017年3月12日 アワムヨウラン2017年3月12日...
執筆者 山下 弘
ナギラン 奄美の野生ラン 小型のシンビジューム 暖温帯~亜熱帯の山地林床に生える常緑のラン。偽球茎は連珠状に並び、先端に数個の鱗片葉と1~3個の葉をつける。葉は披針形、長い柄があり、葉先の緑に微鋸歯がある。花茎は高さ10~15㎝。花色はアキザキナギランの黄緑色に対し、本種は全体に白色で、唇弁や花弁に赤い斑紋がある。和名は『梛蘭』で、イヌマキ科のナギの葉に似ていることから。 奄美の野生ラン スライドショー アカバシュスラン2017年3月12日 アキザキナギラン2017年3月12日 アコウネッタイラン2017年3月12日...
執筆者 山下 弘
ハルザキヤツシロラン 奄美の絶滅危惧種 無葉緑の腐生ラン 常緑広葉樹林内の林床に生える無葉緑の腐生ラン。葉は帯紫褐色。がく片は合着して狭鐘形。唇弁は広卵形で長さ9㎜。開花時期は3~4日と短く、開花後わずか1~2週間で果実を形成する。本種は野生ランの中で最も見つけることの難しいものの一つである。植物体が小さく、花が目立たないためである。筆者は開花株に遭遇するまで4年もかかった。 奄美の野生ラン スライドショー アカバシュスラン2017年3月12日 アキザキナギラン2017年3月12日 アコウネッタイラン2017年3月12日...