執筆者 山下 弘
アマミアワゴケ 奄美の固有植物 1995年奄美大島で発見 常緑広葉樹林の渓流沿いの苔むした岩上に生える小型の多年草。 植物体は無毛で、茎は細く這い、長さ2~4mmの葉を対生する。 花冠は4裂し、長さ幅とも8mm。 果実はこれまで確認されていない。 本種は1995年奄美大島で発見されたもので、同属のタイワンアワゴケに比べ花が大きいこと、花柱が2裂することなどから、新種と判明した。 奄美の野生ラン スライドショー アカバシュスラン2017年3月12日 アキザキナギラン2017年3月12日 アコウネッタイラン2017年3月12日...
執筆者 山下 弘
アマミイワウチワ 葉がうちわの形 常緑樹林下の岩場や崖に生える多年草。 葉は長さは2.5~6.5㎝、葉は直径1㎝。 西表島や石垣島に分布するシマイワカガミに近緑であるが、葉緑の鋸歯が鋭くとがるので区別されている。 名の由来は生育地が岩場で、葉が団扇(うちわ)の形をしているため。 奄美の野生ラン スライドショー アカバシュスラン2017年3月12日 アキザキナギラン2017年3月12日 アコウネッタイラン2017年3月12日 アワムヨウラン2017年3月12日 アマミカヤラン2017年3月12日 イモネヤガラ2017年3月12日...
執筆者 山下 弘
アマミイケマ 奄美の固有植物 アイヌ語『神の足』が由来 山地の林緑に生えるつる性の多年生草本。卵円形の葉は長さ5~11㎝。基本種のイケマは北海道から九州まで広く分布し、その若芽やゴボウ状の根は食用にされることもあるが、本種が食用になるかは不明である。名は『カムイ、ケマ(神の足)』からきたという説がある。 奄美の野生ラン スライドショー アカバシュスラン2017年3月12日 アキザキナギラン2017年3月12日 アコウネッタイラン2017年3月12日 アワムヨウラン2017年3月12日 アマミカヤラン2017年3月12日...
執筆者 山下 弘
イモネヤガラ 奄美の野生ラン 地下にイモ状の塊茎 山地林床に生える無葉緑の腐生ラン。 高さ30~60㎝になり、少数の鱗片葉が花茎に接着しているが普通葉はない。 地下にイモ状の塊茎がある。総状花序は長さ10~15㎝、20~30花をつける。 なお本種の古い学名、ユーロフィア、トヨシマエは戦前に小笠原営林所長をされていた豊島恕清氏(奄美大島、瀬戸内町芝出身)を記念したもの。 奄美の野生ラン スライドショー アカバシュスラン2017年3月12日 アキザキナギラン2017年3月12日 アコウネッタイラン2017年3月12日...
執筆者 山下 弘
オナガエビネ 奄美の野生ラン 亜熱帯の夏エビネ 常縁広葉樹林内の林床に生える地生ラン。 高さ10~80㎝。 根茎は短く横走する。 葉は4~5枚根生し、長楕円形、長さ15~35㎝、幅5~10㎝。 花茎は高さ30~50cm、育毛。総状花序は5~10花。花は淡紫色、径3~4㎝。奄美大島中南部の林床にはかつて本種の自生地が数ヶ所あったが園芸採取などによりほぼ消疾した。 奄美の野生ラン スライドショー アカバシュスラン2017年3月12日 アキザキナギラン2017年3月12日 アコウネッタイラン2017年3月12日...